STROKE SUMMIT2020に行ってきた!【学んだこと・感想】

STROKE SUMMIT2020

 

STROKE SUMMIT2020に行ってきました!

講師の先生方の話を聞いた僕の視点から簡単に今後の臨床や研究に役立ちそうなキーワードをまとめました。

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STROKE SUMMIT(ストロークサミット)って何?

STROKE SUMMITとは

社長兼CEOの大北 潤氏が率いるリハテックリンクス株式会社が企画・運営している

 
対談&討論会形式のセミナー

 

今年で第二回目であり、昨年の第一回目は脳卒中患者の歩行についてをテーマに対談と討論会が繰り広がれた。

https://rehatech-links.com/seminar/119/

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今年のテーマは?

 

今年のテーマは

臨床と研究の融合

 

開会の挨拶で大北氏は業界へメスを入れていくため、参加型イベントとして講師の先生方と講習者全員でこのセミナーを盛り上げていきたいと話されていました

 

話はそれますが、30歳前とは思えない立ち振る舞い。僕とほとんど年齢が変わりませんが、病院という守られた枠組みから飛び出し、たくさんの失敗や挫折、成功を経験してきたのだろうと思いました。

 

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カリキュラムとプレゼンテーションで学んだキーワード

カリキュラムは以下の通りでした!

なかなかのハードスケジュール

シンポジウムにいたっては、知らないワードが終始飛び交っているような状態だったので聞き逃さないよう必死に追いつくので精一杯でした!

カリキュラム 10:00      開演 10:10〜12:00 プレゼンテーション(15~20分/人) 12:00〜13:00 休憩 13:00〜15:00 プレゼンテーションに基づくシンポジウム 15:00〜15:20 小休憩 15:20〜16:20 専門家からの質問に対するシンポジウム 16:20〜17:00 質疑応答 17:00      閉演

 

以下に午前中のプレゼンテーションのテーマとキーワードをまとめました

藤本 修平先生

社会資源の解決に向けた賢い思考
ビジネス視点で見た臨床家と研究者

というテーマで話されていました。

午後最後の質問の回で司会をされていましたが、質問者からの質問を淡々と的確に仕分けて他の先生方に振っていた姿が印象的でした。話題にそぐわない質問への対応などとても聞いていて清々しい気分になりました。

キーワードとして

  • 臨床をするにあたって1QALYあたりの医療資源の費用を意識する
  • 研究は臨床に応用できるものをしていかなければならない
  • 患者のみならず社会も含めた真のユーザー視点をもつこと
  • ソーシャルインパクトという視点を持って成果を提供していくこと
  • 保険外であっても成果を可視化することは必要
  • やるからには最後までやる(資格をとる、文献をだす)

 

知らない言葉が多かったのですが、順を追って説明していただいたので、自分でもこれくらいにまとめるまでには理解できました(間違っていたらすみません…)

 

藤野 雄次先生

臨床時代から研究をしていた視点

というテーマでプレゼンされていました。

セッション中や質問に対し終始真摯に対応されていましたが、藤本先生に何度もいじられたり、anonymousのくだりが面白かった。

キーワードをまとめると

  • 自分の得意とする分野以外にも目を向けること
  • 臨床家が研究すべきか?→Noだが、論文を吟味して介入法のストックしていく必要あり
  • 個別性(不確実性)と普遍性(確実性)をマッチングさせることが大事
  • エビデンスレベルは重要だが、事例研究を軽視するのは良くない
  • 客観的な指標をもって事例検討を行い、個別性に立ち向かっていく必要がある

 

伊藤 克浩先生

ボバース界隈で非常に有名な先生

ツイッターアカウントをフォローしている方も多いのでは?

終始物腰柔らかに講習者にわかりやすいようにゆっくり話されているのが印象でした

 

プレゼンでは脳卒中患者における

歩行獲得に向けた症例紹介

職場復帰を目標に両側でのブラインドタッチの獲得を目指した症例紹介

 

 

そして、それぞれへの運動療法による改善と結果について述べられ

臨床家としての持論を展開されました。

 

キーワードをまとめると

  • エビデンスに基づいた介入だけをやっていればいいのか?
  • 保険内だけの介入だけでは改善できない症例が存在する
  • そんな方々にも理学療法を提供していくのが臨床ではないのか
  • ADLのその先のための継続的な介入を行うことも必要ではないか?

 

竹林 崇先生

Twitterのアカウント通りのイケメンフェイス

そして、着ているパーカーや靴がオシャレでセンスの塊のような方でした。

プレゼンは僕ら講習者に優しく語りかけてくれるような話し方でテンポも良くてとても聞いていて心地よかったです。

臨床研究教育の立場から
臨床における効果の視点

というテーマでプレゼンされました

 

キーワードをまとめると

  • ケースレポートにはその業界の最先端が宿っている可能性がある
  • 小規模でも良いので色々試しながら最もパワーを感じた治療などについて検証する
  • その治療に限界を感じたらコンポーネントを付け替えて検証していく
  • そうしながら徐々に症例数や施設数を増やし、バイアスを取り除いていく
  • 臨床研究は臨床家の仕事の一部である

 

森岡 周先生

脳卒中に携わっている方々は全員ご存知のはず!!

 

医療はArt(芸術)である。Artは変化しなければいけない。

 

そうおっしゃっていましたが、優雅な話し方や佇まいをされていて

研究者・科学者というよりも芸術家のような印象をもった。

 

テーマは

脳卒中リハビリテーションのこれから

 

キーワードをまとめると

 

  • 要因を分析することの重要性に気づく
  • サイエンスを利用し、病態を把握する
  • 反証作業や交絡因子の検討はやるべき
  • 人間らしさの目標(個別性)があった上で、機能性(普遍性)を高める
    これを創発していくのがセラピストの仕事である
  • 除外因子(高次脳機能障害など)こそ研究対象にすべき
  • これからの脳卒中リハビリテーションのための問題提起
    (共通言語の共有やテクノロジーとの共存、教員水準の底上げetc)

 

対談・討論会のキーワードまとめ

午後は全講師での対談や講習者からの質問を交えた討論会でした。

討論会ではSlidoという会場からの質問を匿名で集められるアプリを使用してスムーズな討論が繰り広げられたほか、最後の方では講習者から直接講師の先生方に質問する時間もありました。

討論会での主な質問や議題はこんな感じ

 

  • 治療法同士の衝突は必要なのか?
  • 臨床・研究・私生活の時間の使い方はどうすれば良いのか?
  • 新人セラピストは何から学んでいくべきなのか?
  • 脳卒中に対する介入のスタンダードとは?
  • 臨床家から研究家・臨床家に求めること
  • 研究家から研究家・臨床家に求めること

 

討論会を聞いて僕が今後の臨床・研究に絶対生かして行った方が良いキーワードを下記にまとめました

 

今後生かしていきたいキーワード!!
  •  自分の介入・研究の限界や悪い点も発信できるようにする
  •  患者の内観なども含めて記録に残し続ける論文を
  •  論文を読む素養を身につける
    (バイアス・統計・アウトカムなどについての正しい知識)
  •  使おうとしているアウトカムのサーベイ(調査)を徹底する
  •  ガイドラインやエビデンスに囚われすぎない

感想・まとめ

今回のセミナーに参加して、わからない用語もたくさん飛び交ってはいましたが、

臨床と研究の融合

というよりも、臨床のために研究があって、研究のために臨床があるんじゃないかと

思いました。

そしてとても、とても自分にとって良い刺激になりました!

 

まさにその通りなので少しずつ実践していきます。

 

この講習会の動画はリハテックリンクスさんの有料オンライン学習サイト「リハデミー」の復習用動画で配信されるようですので気になった方や僕が学んだキーワードでさらに気になった方々はぜひ登録して観てください!

 

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