Contents
はじめに
本記事は 登録理学療法士 についてその制度や取得するメリットがあるのかどうかをまとめています

この記事はこんな悩みを持った人にオススメです!
この記事を読みにきてくださったみなさんは
把握している情報に多少の違いはあれど…
チラッとはこの制度を知って気になっている方々ではないでしょうか?
今回は、2022年4月から運用が開始されると言われている
“登録理学療法士制度”
この新制度について僕が調べた内容を分かりやすくフィードバックした上で
実際、取得するメリットはあるのか!?について考察していけたらと考えています!
この情報は経験年数に限らず、今後も理学療法士として活動していこうと考えている方々にはとても重要なものなので、最後の方まで見ていただけたら嬉しいです!
それではいってみましょう!!
// /登録理学療法士 とは?

まずは登録理学療法士というのがどんな制度なのかを確認していきましょう!!
登録理学療法士制度とは…
PT協会が新たに制定した新生涯学習制度
卒後5年間の義務教育を通して「ジェネラリスト」を育成
生涯にわたる知識・技術の維持と更新を促進
→社会に対する理学療法士の質の担保の証
こんな感じの制度みたいですね!
【登録理学療法士制度】
・新生涯学習制度では、卒後5年間を義務教育的な位置づけとし、前期研修・後期研修の受講を通して、多様な障害像に対応できる能力を有する「ジェネラリスト」の育成を行います。
・修了者を「登録理学療法士」とし、さらにそれを5年ごとに更新する生涯学習を明確化します。
・これにより、生涯にわたる知識・技術の維持と更新を促進し、社会に対する理学療法士の質の担保の証とします。
公益社団法人 日本理学療法士協会HP
自分で正確な情報を見たい!っていう方は
理学療法士協会のホームページを見ていただけると良いかもですね!!
他にも、認定理学療法士や専門理学療法士といったより専門性の高い資格制度がありますが、この登録理学療法士はその一歩手前のいわゆる新人プログラム修了と同義のような資格ですね!

従来の新人プログラムとは何か違うんですか?

カリキュラムや研修時間など色々変わるみたいだよ!!
この後確認していこうと思います!
新人プログラムは一新され、登録理学療法士という新たな制度に変わりました
まず、すぐには理解できないかもしれませんが、登録理学療法士履修イメージを紹介しますね!!

はい、こんな感じですねー
”前期研修”や”後期研修”については追々紹介していきますがまずはこちらから説明していきます!!
登録理学療法士の到達目標
登録理学療法士制度の目的は上でも紹介していますが
社会に対して”理学療法士の質はこうやって保っていますよー”と証明すること!
そのため、登録理学療法士制度においては登録理学療法士に必要な能力を定義してその能力ごとに”到達度目標”というものが設定されています!!
登録理学療法士に必要な能力がこちら!
- 臨床”基礎”能力
- 理学療法”実践”能力
- 理学療法”マネージメント”能力
後ほど紹介しますが詳細が気になる方はこちらへ!!
これらの詳細には、理学療法士としての能力だけではなく医療人・社会人としての在り方についても言及されています!!


こんなにいろんな能力を求められるんですね!?
コミュニケーションスキルとか教育についての能力も求められるんですねー
これらの能力にはそれぞれ到達目標というものが規定されているようです!!
それも2段階に分けられているようですね!
先ほど説明した”前期研修”と”後期研修”のことです!!
これらの大まかな目標はこちら!
必要に応じて指導を求めながら、基礎的理学療法を実践できるレベル
多様な領域で標準的理学療法を臨床実践でき、学生や後輩を指導できるレベル
以上が大目標になりますが
先ほどの理学療法士に求められている”能力”ごとに細かく規定されています!
具体的な例としてはこちら!
臨床基礎能力:要素①”コミュニケー ション能力”
前期目標
・対象者・家族及びスタッフとコミュニケーションをとることができる。
・介入に必要な情報を収集し、整理することができる。
・周囲における自己の存在を意識し、同僚や他の医療人と 安定した適切なコミュニケーションをとることができる。
後期目標
・対象者の権利擁護者としてのコミュニケーションスキルを発揮できる。
・倫理的問題に適切に対応し、患者・家族との信頼関係を築くことができる。
・退院支援を通して、地域関係者と積極的に関わることができる。
詳細はこちら!!
次はその履修期間についてまとめていきましょう!!
登録理学療法士の履修期間・研修時間は?
前期研修・後期研修を最短で履修した場合の期間はこちら!!
前期:2年間
後期:3年間
注意しておきたいのはこれらが”最短”でという点です!

ここは新人プログラムの時と一緒で自分がどれだけ頑張って研修を受けるかどうかだね!!
研修時間についてはこちら!!

後期研修で注目しておきたい点があるのですが
実地研修として3年間”勤務先登録”をしておく必要があるようですね!!

なんとなく記入するのがめんどくさくてやっていないでいたけど、登録理学療法士を取得するならしっかりやっておかないといけないんだね!

どんなに研修を頑張って早く修了したとしても
勤務先登録をした状態で3年間経過しないと”後期研修を修了した”ということにはならないことに注意したいね!
登録理学療法士 は5年更新制
次は、登録理学療法士になれた後の話ですね!!

確か、新人プログラムは一度修了すれば追加で受講する必要なかったですよね?
登録理学療法士は…
5年更新制になります!

現行の認定・専門理学療法士制度と一緒だね
つまり、5年間である一定の条件を満たしておかなければ
今までの研修をもう一度やり直す羽目になります…
登録理学療法士の更新には2つの条件が必要になります!
- ポイントの取得
- 更新時研修の受講
協会HPでは今のところこの2つが規定されています!!
詳細は協会HPに載っていますよ!
2つの要件の詳細はこんな感じですね!

気になってくるのは、
✔︎必要なポイントはどれくらいか
✔︎各学習によってどれくらいのポイントが取得できるか
✔︎更新時研修に要する時間はどれくらいなのか
ここら辺については、
新生涯学習制度がスタートしたら協会に聞いてみようと考えています!

5年という期間はあるけどなんとなく上手く立ち回らないと”失効”しちゃいそうな気もするのでしっかり考えて毎年過ごさないといけないかもね
登録理学療法士を取得する方法【入会年度別】
次は、登録理学療法士の取得方法についてですね!!
2022年に国家試験を受験して理学療法士になった方以外は
それぞれ入会年度別に
“新制度移行と同時に登録理学療法士になれるか”
”今後取得するための条件”
これらが変わってきます!
今までPT協会に入会して研修会・学会にしっかり参加して活動をしていた人に損が生じないように、先ほど紹介した登録理学療法士を取得するための項目を免除する制度ですね。

僕のように理学療法士になったばかりの人はみんな一からあの研修を受けなきゃってことですよね…
移行後の自身の立ち位置を規定する要素は2つあります!!
✔︎理学療法士協会への入会年数
✔︎現生涯学習制度の履修状況
生涯学習制度の履修状況は大まかにこんなところをみられています!
新人プログラム修了or未修了
認定・専門理学療法士の取得有無
生涯学習ポイント数

自分の現在の立ち位置を知るための重要な情報だからしっかり確認しよう!
先年末くらいに協会からこれらが記載された用紙が送付されているはずだよ!!
少なくとも新人プログラムは修了しておこう!
認定・専門理学療法士の資格を持っている人には優遇制度があるようなので
これらの資格を持っている人はラッキーですね!!
入会年度別に現在の立ち位置をまとめるとこんな感じになるようですね

2012年以前に入会した人は新人教育プログラム修了=登録理学療法士取得
未修了だと新プロ単位数に応じた追加講習が必要です!
その後3年間の在会・実地経験も必要です
追加講習時間はこちら!!
0単位 | 1〜10単位 | 11単位以上 | |
---|---|---|---|
前期研修 | 54コマ | 48コマ | 42コマ |
後期研修 | 51コマ | 51コマ | 51コマ |

新プロ未取得時の研修時間については”2012年以前”参照!
新プロ未修了の場合、最短取得は2025年
新プロ修了済の場合、最短取得は2022年
生涯学習ポイント数が220P未満or220P以上で分けられる
ポイント取得数に応じた追加講習時間はこちら!
50P未満 | 50~80P | 80~110 | 110~220 | |
---|---|---|---|---|
前期研修 | 実地研修48時間 | 実地研修48時間 | 実地研修48時間 | 実地研修48時間 |
後期研修 | 座学70.5時間 | 座学64.5時間 | 座学55.5時間 | 座学27.5時間 |
認定・専門PTを取得済みであれば、
生涯学習ポイントに関係なく移行後から”登録理学療法士”です!!

2018年以降入会の方達から入会年数が2022年時点で5年未満になるので入会から5年を達成しないと登録理学療法士を取得できません!
2018年入会の場合は必要な研修を受けていれば”2023年”から登録PTになれます
研修時間は今まで取得した生涯学習ポイントによって決定されます!
50P未満 | 50~80P | 80~110 | 110~220 | |
---|---|---|---|---|
前期研修 | 実地研修48時間 | 実地研修48時間 | 実地研修48時間 | 実地研修48時間 |
後期研修 | 座学70.5時間 | 座学64.5時間 | 座学55.5時間 | 座学27.5時間 |

2019年入会の方々は、2022年時点で3年なので最短で2024年にしか取得できません
研修時間に関しては今まで取得した生涯学習ポイントによって決定されます!
また、現行制度での認定・専門PTの取得ができるのはこの年入会の方々までになります!資格の優遇制度が受けられるのはこの年までのようです!
ただし、認定・専門PTを取得しても登録PTを取得しなければ”暫定”のままなので要注意!
※もちろん新人プログラムを最短で修了してなければ2021年の試験には間に合いません
50P未満 | 50~80P | 80以上 | |
---|---|---|---|
前期研修 | 実地研修48時間 | 実地研修48時間 | 実地研修48時間 |
後期研修 | 座学70.5時間 | 座学64.5時間 | 座学55.5時間 |

この年入会の方々から現行制度での認定・専門PTの取得はできなくなってしまうので
純粋な生涯学習ポイントのポイント数で研修時間が規定されます!
最短で登録理学療法士になるには2025年まで待たなければいけません!!
50P未満 | 50~80P | |
---|---|---|
前期研修 | 実地研修48時間 | 実地研修48時間 |
後期研修 | 座学70.5時間 | 座学64.5時間 |

最短でも登録理学療法士の取得は2026年になります!!
2月現在残りの期間は少ないですが、新人プログラムを修了しておけば前期研修時間の短縮をしてもらえるのでぜひ終了までもっていきましょう!
未修了 | 修了済 | |
---|---|---|
前期研修 | 座学33時間 実地研修48時間 | 実地研修48時間のみ |
後期研修 | 座学70.5時間 | 座学70.5時間 |
はい、みなさんどうだったでしょうか
今の自分の立ち位置を把握してもらえたら嬉しいです!
理学療法士協会では親切に自分の新制度における立ち位置を診断してくれるツールを用意してくれているので自分で調べてみたい方はそちらを活用しましょう!
登録理学療法士 取得に必要な費用は?
次は皆さんかなり気になる”費用”についてですね!!

まだ就職して間もないから給料が少し心許ないんですよね…
それに加えて研修会代が高いのは結構死活問題なんですが…

残念ながら現時点だと詳細はまだ出てないんだ…
今わかる範囲でまとめておくとこんな感じだね!
- 協会年会費1万円/年+都道府県理学療法士会費約1万/年
- 前期研修 無料
- 後期研修 有料
少なくとも前期研修は無料で受講できるようです!!
今までの内容を見ていると前期研修=従来の新人プログラムって感じの位置づけのようなのでこれは順当な対応だと思われます。新人プログラムは都道府県によって扱いが多少異なっていますが、基本的に無料で受講できていましたからね
後期研修分については有料のようですが、まだ新制度に移行していないのもあって金額などの詳細は未定になっています

ここは協会の良心が問われるところだね…
後期研修の金額については続報を待とうと思います!
そんなに高くないことを願いましょう!!
登録理学療法士制度と新人プログラムの違い
上では登録理学療法士制度の概要をまとめてみましたが
ここからは今までの制度であった”新人プログラムとの違い”
こちらについて考えていこうと思います!!
この2つの違いをざっと挙げるとこんな感じかと思います!
- 実地研修の有無
- 取得にかかる時間
- 更新の有無
- 研修費用
これらの4つですね!!
上の図で分かりやすいようにまとめてみましたが
時間的・金銭的・身体的・精神的 様々な観点からみて
以前よりも皆さんの負担が増えていくのは間違いなさそうです

実際に見比べてみると結構きつそうですね…
こんなに頑張って取得・維持する必要性がある資格なんだろうか?
登録理学療法士を取得するメリットはある?

さて、登録理学療法士は取得するメリットは果たしてあるんでしょうか?
僕なりに色々と考えてみました
ここら辺は認定や専門理学療法士にも関係してくると思います。
少しかぶってくる部分もあるんですが、もし気になった方がいればこちらの記事も読んでみてください。
僕が色々な媒体や意見を見聞きして考えた
登録理学療法士を取得するメリットはこちら!!
- 知識・技術の研鑽が定期的にできる
- 認定・専門PTにチャレンジする資格を得ることができる
- 転職時に有利になってくる可能性がある
- 未取得者へのディスアドバンテージを回避できる
一つ一つ簡単にですが説明していきますね
知識・技術の研鑽が定期的にできる
まずはこれですね!!
取得までの研修はもちろんのこと、更新性になったため登録理学療法士の資格を維持しようとすれば必然的に年間学習量は増えるでしょう!
日本の社会人は就職するとその7割程度までしか自己学習をしないそうです!
さらに勉強時間は60%の人が1時間〜3時間/週程度!!
参考資料はこちら!
医療関係者は少なくとも新人の頃にはこれくらいの学習時間は余裕で費やしていたor費やされていたと思います。
ただ、何を勉強するのがいいか自体理解できていない場合もありますし、臨床業務をしながら効率が良い方法で勉強するという方法も分からない方が多いと思います!
僕は4.5年目にしてようやく自分のスタイルを確立しましたが、もっと早いうちから真剣に取り組んでいたら2、3年目からできていたんじゃないかなーと今は思います。
臨床に出て勉強する方法はこんな感じでいくらかありますが…
- 介入中にわからなかった現象などについて調べる
- カルテに記載されているわからない用語を調べる
- 他療法士の介入で気になった方法を聞いたり自分で調べる
- 症例レポートを書いてみる
実際、仕事しながらこれらのような勉強法を両立するのは結構大変です
(それでもうまくやるしかないんですが)
それに、結局自分自身が常に勉強の主体となっているのでその知識や技術には偏りがでる可能性が高いです。
その点、登録理学療法士の目標はジェネラリストの育成ですから、研修会を通してバランスの良い内容で勉強ができるのではないかと考えています!

気になったところは自分でさらに学習してもいいと思うしね!
評価や介入方法など自分の職場で使えそうなものもあると思うよ!!
受ける受けないもそうですし、しっかり受講中の話を聞くかどうかは自分の意志次第ですが、登録理学療法士の取得を目指す事で何かを学習する機会を得られるということは自分の臨床業務にもいい影響を及ぼしてくれるんではないでしょうか!
認定・専門PTにチャレンジすることができる!
こちらの資格は登録理学療法士よりも少し耳に馴染むのではないでしょうか?
元々は新人プログラム修了後、3年を経てから挑戦できた資格ですね!
新制度での認定・専門PTに対する考え方はこんな感じです!
認定理学療法士・専門理学療法士の考え方
・認定・専門理学療法士制度構築委員会の答申を踏まえて整理した
日本理学療法士協会 認定理学療法士・専門理学療法士制度概要より引用
・階層性ではなく、並列性とする
・医療広告ガイドラインを目指すことを一義としない
・いずれも、より高い専門性を兼ね備えることを目的とする
・認定理学療法士は臨床実践分野において秀でている理学療法士とし認定看護師教育を模倣した仕組みとする
・専門理学療法士は学術的指向性の高い理学療法士としてリハビリテーション医学会などの専門医制度を模倣した仕組みとする
・いずれも希少価値の認定資格とし、資格を持っていることに対する価値を上げる設計を構築していく
登録理学療法士の目的は”ジェネラリスト”の育成でしたが
これらの資格は各領域に分かれたその道の”スペシャリスト”として考えると認識しやすいのではないでしょうか?

今後は登録PTのさらに上の上位資格という扱いになるのかな?
この2つの資格に特に大きな優劣はないと思っています
イメージとしてはこんな感じに分かれていると思えばいいかもしれません
認定→臨床に特化
専門→学術に特化
人によっては学術=研究分野に特化していると思われる”専門PT”の方がより上位な印象を受けるかも分かりませんが、協会HPなどでは特に言及はされていません!

登録理学療法士でも大変なのに
さらに上の資格を取るメリットはあるんですか?
以前投稿した認定理学療法士の記事にもまとめていますが、特に職場以外での活動も積極的にやっていきたい!と考えている人にはメリットがある話だと思います!
ざっとですが認定・専門PTになるメリットをまとめました!!
- 勉強会の講師になれるかもしれない
- 座長や演者・査読者になれるかもしれない
- 転職時に有利になる可能性がある
- 資格手当てがもらえるかもしれない
ある程度、学会での発表や論文投稿などの実績も必要なこともあるかと思いますが、理学療法士協会の各分科会が主宰する学会や研修会で講師などどして登壇するには”認定PT”もしくは”専門PT”の資格が必要と聞いています!!

僕の知人にも同じようなケースで依頼されたけど登壇の条件を満たせなかったという人がいたよー
全部の分科会がそうなのかは知らないけどね…
個人的には理学療法士として正攻法に自身の年収を上げる方法の一つだと考えているので先行投資として取得するのもいいのではないでしょうか!!
そして先ほどの引用文で注目しておきたいのがこちら!
医療広告ガイドラインを目指すことを一義としない
これがなにかを表すかというと…
認定・専門理学PTの取得状況を
自院のホームページに掲載し広告の一助にできる可能性が出てきた
つまり宣伝に使える可能性が出てきたってことですね!
医療法によって特定の項目以外は原則広告禁止なのですが、今後その特定の項目に該当するよう協会の方で環境を整えられれば可能となるかもしれません
この内容の詳細はまた今度記事にしようと考えています
まだまだ一般の方に向けては浸透していない資格ですが、今後の協会の動向によってはこの資格を取得している療法士の有無、人数で集客に影響が出る可能性もあります
現状、認定・専門PTに対する優遇や資格手当てを支給する病院などは少ないですが
(自分が調査した範囲では手当て支給してるところもありましたよ)
広告可能になれば一気に手当てなどの待遇が改善される可能性はあります!

もちろん転職活動にも有利に働く可能性が出てくるね!!
以上のことから、今後のキャリアアップや所得向上の可能性が期待できるこれらの資格に挑戦できるということは十分なメリットではないでしょうか?
転職に有利になる可能性がある
次は転職についてですね!!
現状(2022年2月)、まだ旧制度なのでどの施設でも求人に掲載しているようなところはありません
ですが、今まで紹介した内容をまとめて考えると登録理学療法士の資格を有している人とそうでない人では有している人の方が転職には有利だと考えます!
僕が考えた転職時に有利になるポイントをまとめておきます!
- 登録理学療法士の取得に5年を要するから
- 認定・専門PTに挑戦できる立場だから
まず1つ目!
取得まで5年を要してしまうというのがポイント!
僕が経営側ならこんな人物を中途採用で獲得したいです!
✔︎ある程度の知識・技術が身についている人
✔︎自己研鑽できる素養がある人
✔︎長期的な目線で物事を考えられる人
採用するなら比較的優秀で、自己研鑽ができる人物の方がいいよね!
ってなりませんか?
それは面接時の本人の口からだけでは本当かどうか分かりません
資格という形で確認した方が採用側からしたら一番手っ取り早い話だと思います!
(もちろん面接も受験者を選定する重要な試験の一つですよ)
つまり、5年間という期間は取得する側からしたらかなり厳しい条件ですが
逆に考えればその5年間という厳しい条件に耐え忍んである程度の知識や技術を自己研鑽できる人物であることを証明する武器にもなるわけです!!

実地研修があるということもポイントかもね!!
悪く言ってしまうけど新人研修は講義に参加してボーッとしてるだけでも取得できたから笑
次に2つ目
施設側からすれば、今後利用者に自身の施設を売り込むセールスポイントとして使用できる可能性のある”認定PT””専門PT”の取得者は…
気になる存在となっていくでしょう
現状はまだ広告できる状態ではないので、”資格手当て”という支出を考慮すれば
各施設における認定・専門PT取得者の採用数増加はすぐにはないんじゃないかと思います。
ですが、協会の努力が実を結んだ結果
宣伝ができるようになったらできるだけ早くその恩恵に与りたいはずです
新規に認定PTや専門PTのスタッフを雇い入れるという可能性もありますが
すでに在籍している”登録理学療法士”に受験して資格を取ってもらうという手段もあると思いませんか?
新しい人を多く雇い入れるよりも気心知ったスタッフ達に取得してもらった方が
職場環境はそのままで安定すると思います!!
となれば、それまでに採用したい人材としては
初めから”登録PT”を持っている人材を採用した方がいいよね!
このように考える経営者や人事がいてもおかしくありませんよね?
こういった観点からも転職に有利になる可能性が考えられます!!

確かに言われてみればそういうふうに考える人もいるかもしれないなぁ
登録PT未取得者への”ディスアドバンテージ”を回避できる
最後はこちらですね!!
ここ最近SNSで物議を醸し出した件です!
これは新生涯学習制度の説明会の中川先生の挨拶のなかでこのような発言があって今でも色々な論評が交わされているんですよね…
正直、この”ディスアドバンテージ”の内容はいまだ分かりませんが
自分たちの収入や転職活動などに影響がでてくるような内容なら非常に脅威ですよね…
流石に免許自体の剥奪は無理でしょうけど、ディスアドバンテージには色々な可能性が考えられます
僕が考える最悪は
保険診療上、登録理学療法士でない療法士が介入した場合の算定料が減額されるなどですかね…(完全に憶測ですよ)
このようなディスアドバンテージが生じるのであれば、病院・クリニックにとっては頭を悩ませるでしょう。収入が減るんですからね…
そうなると、資格手当てどころか現在の基本給にも何か影響が出るかもしれません…
流石に保険診療にも影響を出してくるようなことはしないかと思いますが可能性はなくはない…かも
僕は病院勤務なのでこんな最悪な想像になりました…笑
多分自費診療などの世界で生きているセラピストにはあまり影響はないと考えられますが、全員がそのような世界に飛び込めるわけではないですからね。
なので…
「どんなディスアドバンテージがあろうと悪影響がでないところで働いてるぜ」
こんな方以外は
最低限”不利益”を被らないように取得を考えておいてもいいかもしれないですね

取得してないor失効後は取得まで5年間かかってしまうからね…
とりあえず取得→5年間様子を見ながら考える
こっちの方がいいと思うなぁ
すみません、最後は脅すような内容になってしまいましたね…
詳細がわかれば再度お伝えさせて頂こうと考えているので
その際にはまたこのページに来ていただけたら嬉しいです!
まとめ

最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
今回は、”登録理学療法士”の制度と取得方法、メリットを紹介しました。
僕は…
認定PTを持ち続けたいから登録PTも継続して取得!
こんな感じで登録理学療法士については現状取得する方針です!!
病院勤務&研究もしていきたいので手放すという選択肢は特にないですかね笑
とこんな感じでしっかり自分にとって価値があるのかどうかは考えておきましょう!
協会費や研修費などお金がかかるだけでなく、時間も必要になることですからね
さらにリスク管理の面でも取っておいた方がいいかどうか考えておきましょう。

うん、よく考えてみます!!!
患者さん側からすると、登録理学療法士=定期的に知識・技術研鑽している人かどうかが分かるメリットの多いので”患者さんに寄り添う”という意味では非常に親切な制度になる可能性がありますよね。
いわゆる”担当者ガチャ”が減り大きい病院でも資格の指名でリハビリをお願いされる場面も出るかもしれません。
自分の家族がリハビリを受けるのであれば、プロとして最低限の義務教育を修了(=登録PT)している人に担当して欲しいです!!
それでは皆さんお互い悔いのない選択をしましょう!
この記事が少しでも皆さんの臨床や学習に貢献できたら嬉しいです!!
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