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認定PT 試験を受けるべき理由とは?【はじめに】

” 認定PT 試験 ” について今回もやっていきます!!
この記事では、
協会指定研修
③根拠に基づく理学療法
学術情報の収集と作成、教育・臨床への活用
この範囲の内容を書かせていただきます!!
Yu-daiと言います!
自分自身の知識の研鑽や日々のアップデートを目的に
新人セラピストや学生向けに
”脳卒中”や”急性期におけるリスク管理”などを中心とした
知識の発信をさせていただいています!!
知識発信はBlogが主ですが、TwitterやInstagramもやっています!!

認定PTって何かとるメリットってありますか?
正直給料とか変わらないですよね??
認定PT をとるメリットの詳細についてはこちら!!
申請方法などについても説明しています!
僕自身は執筆している現在、症例報告提出済みまでの状態ですが、
症例報告の作成を通して…
- 勉強意欲の向上
- 評価技術の向上
- 現状の統合・解釈能力がどの程度が把握できた
→自分の能力を客観的に評価できそこから改善できた - 文章作成能力の向上
- 症例と改めて向き合うことができた
このように、臨床においては大きなメリットがあるように思います!!
試験前からすでに色々と身についていると感じています!
これからも資格の取得抜きに
月に一回程度は症例レポートを作成してみようと思えました!
関連記事で詳細を説明していますが、
ここにも臨床以外でもメリットがあると考えているので
認定PT・専門PTを取得するメリットについてまとめますね!!
- 勉強意欲(やる気)の向上
- 新たな知識の取得及びBrush up
- 評価技術・思考能力の向上
- 協会・県士会主催の勉強会の講師になれる
- 協会・県士会主催の学会で座長や演者・査読者になれる
下の項目については、研究分野での実績や人脈なども影響してくると思いますが
将来のために院外での実績を積み上げていきたい!!という方には魅力的なメリットですよね?
現状、給料などの待遇面で優遇されるような話はあまり聞きませんが
病院内の広告などで紹介してもらえるなど少しずつ認知されてきているようです。
協会側も、”診療報酬のアップ”や”医療広告ガイドラインへの登録”など認定PTの価値を高めようとしてくれているようなので、今後長い目で見た際には給料アップ・キャリアアップにつながってくるのではないでしょうか?
どうして僕がそう断定できるのかは関連記事で確認してみてください!!

うん、僕も取得に向けて少しずつ頑張っていこうと思います!!
認定PT試験(共通)に出題される可能性が高い箇所はこちら!

冒頭でも説明した通り、
今回は③根拠に基づく理学療法からまとめていきます!
ちなみに、協会指定研修は以下の①〜⑤の分野に分かれています!!
- 協会が目指す専門・認定理学療法士の役割
- 臨床・疫学研究の推進
- 根拠に基づく理学療法
- 理学療法ガイドライン
- 医療安全・労務管理

今回は、③の部分をまとめていくよ!では、スタート!!
認定PT試験にでそうな箇所①EBPTとは?
まずは1つ目!!
EBPT
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
Evidence-Based Physical Therapy
根拠に基づく理学療法
つまり、個々の患者に関する臨床問題や疑問点に対して、
質の高い理学療法を実践するための一連の行動様式のことです!!
EBPTに必要な要素は4つあります!
- 臨床研究による実証報告としての”科学的根拠”
- 理学療法士の”臨床能力”
- 施設の”設備や機器”の状況
- 患者の”意向や価値観”
これらを統合して最適な臨床判断を行なっていくことが求められています!!

正直、一番上の”科学的根拠”を持って介入に当たっているかというとあまり自信がありません…

EBPTには手順があって、この”科学的根拠”を持って介入するための重要な過程がまとめられているから紹介するね!!
- 患者の問題の明確化(PECOの作成)
- 質の高い情報の効率的収集(文献などの検索)
- 収集した情報の批判的吟味
- 情報を患者へ適応する
- 結果の分析
1つずつ簡単に説明していくね!!
①のPECOについては、前回の記事でも説明しています!
P:どのような患者(対象者)において
E/I:何によって/何をすると
C:何と比べて
O:どうなるのか
まず、これを担当する患者さんに当てはめて作成していきます!!

そしてこれに対応した文献などの情報を検索
つまり②の段階に移行するわけだね!
文献検索についてはこちらの記事で詳細に説明しています!!
時間があったら読んでみてください!
次に③の”批判的吟味”について!!
入手したエビデンスの結果を鵜呑みにするのではなく
バイアスを含んでいないかどうかを判断するための手続き
つまり、研究デザインやサンプリングの手段、統計方法など様々な観点からその情報を吟味して質が高いものなのかを測ることです!!
検索した論文の吟味を終えたら、
次は”当該患者への適応”について検討していきます!!

検索した文献の対象者や介入方法などが、患者さんに適応できなかったら元も子もないからしっかりと見定めてみよう!!
詳細はこちらの記事で紹介しています!!
最後は、適用した結果を分析します!!

どうやって分析するんですか?
基本的に、介入研究であれば
介入前後でのアウトカムがどう変化したのかなどを比較します!!
その他にも、気づいた点なども含めて考察していくといいと思います!
うまくイメージできない方は
協会の方で、EBPTチュートリアル というEBPTの実践手順の説明や様々な症例のワークシートなどを紹介しているので参考にするといいと思います!!
認定PT 試験にでそうな箇所②研究デザイン・研究方法の分類
それでは2つ目!!研究デザインです!
前回の記事でも紹介しましたね!!
何度も講習会で実施されるということは
それほど重要な範囲だと思うのでしっかり覚えていきましょう!!
分類方法などは選択問題ではかなり出しやすい範囲なので要チェックです!
別記事でも研究デザインについてはまとめています!
まずは、研究デザインにはどんな種類の分類方法があるか知っておきましょう!

はい、こんな感じですね!
”研究目的”と”研究方法”からの分類法が混同しやすそうなので気を付けましょう!!
講習会では、研究方法からみた分類が深掘りされていったので
そこをさらにまとめていきます!
“研究方法”からみた分類はこちら!!
- 観察的研究
症例研究
横断研究
縦断研究
前向き→コホート研究
後向き→ケースコントロール研究 - 実験的介入研究
比較対照試験
非無作為化対照試験
無作為化対照試験/無作為化臨床試験
対象無しの介入研究
どの研究がどちらに分類されるのかしっかり覚えておきましょう!!
認定PT 試験にでそうな箇所③偶然誤差と系統誤差の違い

次はこちらになります!!
偶然誤差
系統誤差
これら2つの誤差の違いについて理解しておく必要があります!
講習会では、この2つの誤差についてしか説明されていませんが
実際にはもう”1つ”あります!!
- 過誤
- 系統誤差
- 偶然誤差
これら3つがデータ分析において生じる誤差になります!!
3つの違いを簡単にまとめてみました
過誤→記録のミスがあった場合や測定方法を誤ってしまった場合
系統誤差→誤差を生む要因が説明できるもの
偶然誤差→原因が不明確で、過誤や系統誤差を取り除いても説明できない誤差

3つの簡単な違いについて分かったところで
系統誤差と偶然誤差についてさらに詳細にまとめていきますね!!
真の値からの偏り(正確度)を表す
・妥当性や確度とも呼ばれる
・バイアス
・系統誤差が小さければ妥当性は高い
複数回測定した測定間に生じる誤差の程度(精度)を表す
・信頼性とも呼ばれる
・バラツキ
・偶然誤差が小さければ精度は高い
上の図と一緒に理解していきましょう!!
認定PT 試験にでそうな箇所④理学療法診療ガイドライン
最後は、診療ガイドラインについてです!
専門家によって最新の情報がまとめられた診療における指針のこと
診療ガイドライン (clinical practice guideline;CPG) とは,医療者と患者が特定の臨床状況で適切な決断が下せるよう支援する目的で,体系的な方法に則って作成された文書である2)。具体的には,医療現場において適切な診断と治療を補助することを目的として,病気の予防 ・診断・治療 ・予後予測など診療の根拠や手順について最新の情報を専門家の手でわかりやすくまとめた指針である。
鈴木 重行:理学療法診療ガイドライン 2011の概要 理学療法学 第42巻第1号 72〜77頁 (2015年)
診療ガイドラインに期待される役割はこちら!!
選択問題に出しやすいので要チェックです!
診療の支援: 患者と医療者の意思決定の基礎資料
医療機関の診療の質の向上・格差の是正
教育の支援: 生涯教育の情報源 卒前・後教育における利用
研究の支援: 研究促進
医療政策: 医療保険制度などの医療制度、医療政策に影響
最後に、ガイドラインに表記されている”エビデンスレベル”について!!
研究デザインをもとに,科学的な信頼性がどの程度であるか判定するもの
エビデンスレベルには、7段階あります!!
1 :システマティックレビュー
RCTのメタアナリシス
2 :RCT
3 :non-RCT
4a:コホート研究
4b:症例対象,横断研究
5 :記述研究
6 :学会・専門家の意見
4aと4bがある点については注意が必要です!!
これで今回の内容は以上になります!!お疲れ様です!
最後にミニテストを用意したのでぜひチャレンジしていってください!!
認定PT 試験の予想問題を解いてみよう!!③根拠に基づく理学療法
本記事の内容から5問出題します!!
答えや順番は毎回ランダムで出題されます!
何度もチャレンジできますので気軽に解いてみてください!
いかがだったでしょうか?
結果が良かった方もそうでなかった方も残りの期間を乗り越えて認定PTの取得を果たしましょう!!
もっと本格的に予想問題を解きたい方は下の方に出題数を20題まで増やした本番Ver.(有料)を用意しているのでぜひ参加してみてください!
この記事が少しでも皆さんの臨床や学習に貢献できたら嬉しいです!!
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