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はじめに

おばんです!!Yu-daiです!
新人セラピストや学生向けに
”脳卒中”や”急性期におけるリスク管理”などを中心とした
知識の発信をさせていただいています!!

そもそも、注意障害自体あまりよくわかっていません…
注意散漫?になるっていうのはなんとなくわかるんですけど
注意障害の基本的な知識についてまず知りたい!!という方には
こちらの記事がオススメです!
一般的によく使われる”注意が悪い”と言った表現も
臨床でそのリハビリに携わる僕らが使うには少し内容が不十分なんです

注意機能や注意障害について勉強しておくと
以下のような場合に役立つよ!!
- 院内での日常生活活動範囲を決定するために必要な要素の1つになる
- 様々な病期において転倒予防の対策を練るための必要な要素の1つになる
- 転帰を検討するための要素の1つになる
私たちセラピストは様々な指標や検査結果をもとにして様々な検討を行いますが、
理学療法士になりたての新人時代は身体機能面にフォーカスを当てがちです…
例えば、”転倒予防”においては転倒率をある程度予測するために
・歩行速度
・TUG
・下肢筋力
・麻痺の程度 etc
これらをよく確認しますが…
転倒率には注意機能も関与するという報告もあります!
脳卒中患者の入院中の転倒予測を行う上ではTMTを使用したランダムフォレストのような機械学習が最良の因子である.
The Trail Making test: a study of its ability to predict falls in the acute neurological in-patient population
確かに、身体機能は転帰をはじめとした様々な検討を行うためには非常に重要な要素の1つであるのは事実ですが、その他にも関与する要素もあるということを忘れないようにしましょう!!
少し長くなりましたが、この記事を読んでいただければ
たったの数分で”全般性注意障害”と”方向性注意障害”の違いについて理解できるようになっているので是非最後までご覧ください!!
全般性注意と方向性注意の違い

全般性注意と方向性注意の違いはこのようになっています!!
- 全ての注意の機能を含んでいる(持続・選択・転換・容量分配)
- 空間に限るわけではない(例:聴覚的注意など)
- 空間的に考えれば”全方向”へ注意する機能ということになる
- ある方向にいる対象に対して適切に注意を働かせる機能
- 空間に対する機能
- 方向性注意障害は”半側空間無視”という病態に相当する

つまり、単純に考えると
一般的な”注意が悪い”という状態が全般性注意障害で
”半側空間無視”が方向性注意障害ってことなんですね!
全般性注意はそこからさらに…
- 持続性
- 選択性
- 転換性
- 容量分配性
これらの種類に分類されます!!

半側空間無視においても、色々細かいんだけどそれは半側空間無視についての記事で説明することにするよ!!
全般性注意と方向性注意の違いをまとめると以下のようになります!
- 注意を向ける範囲や方向が違う
- 全般性注意は空間だけに限らない
- 方向性注意障害は”半側空間無視”という病態に該当
- それぞれ機能や空間的な認識によってさらに分類される
まとめ

2つの注意機能についてその違いを明確に知ることができました!!

全般性注意も方向性注意もそれぞれさらに分類されていくし、その種類によって評価バッテリーや治療方法も変わってくるよ!!
まだ余裕がありそうならその点についてもまとめていくとより理解が深まるし臨床にも役立てられるからオススメ!
注意機能やその他の高次脳機能についても
もっと色々知りたい人にはこちらの記事もオススメです!!
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今回は…
”全般性注意障害”と”方向性注意障害”の違いについてまとめます!!