【EBPT入門】文献の探し方②

この記事を見て欲しい方!
  • PubMedの使い方がわからない人
  • いまいち上手く使いこなせなくて苦手意識ができてしまっている人
  • 初めて英語論文を検索しようと思っているが、どこにどんな機能があるかよく知らない人
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はじめに

前回は、内容整理からどんな情報から優先して調べたらいいのかをまとめました!

今回は、実際にPubMedを利用する場合、どのように調べれば効率が良いのかをまとめていこうと思います!

ではよろしくお願いします!!

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PICOの

まず、調べたい情報についてまとめていかないといけません。

今回は、こういう情報を調べたいとしましょう!

「亜急性期の脳卒中片麻痺患者の麻痺側に対して通常の理学療法に加えて機能的電気刺激(FES)を行うと歩行能力は改善できるのか?」

ではこれをもとにPICOを作成します!

PICOについての説明は前回の記事に書いています!

PICOの例文を下記に示しますね!

PICO例文

P:亜急性期脳卒中患者において

I:通常+機能的電気刺激と

C:通常の理学療法のみと比較し

O:歩行能力は改善できるのか

こんな感じに定式化します。

FESに関してはどこの部位を刺激するのかというところも書き入れても良いと思います(前脛骨筋とか)

また、今回のアウトカムについては、僕は特に特定のアウトカムを入れてはいません

セラピストや施設によって使えるアウトカムが限られるような場合はそのアウトカム名でも良いです

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英単語を調べる

では早速調べていきたいところなんですが、PubMedは英語表記のためあらかじめ知りたい内容の英単語を調べておきましょう!

僕ならさっきのPICOからキーワードを選定してこんな感じで調べます!

キーワードを英語に変換!

急性期脳卒中片麻痺患者    →   acute stroke    hemiplegia

機能的電気刺激     →   functional electrical stimulation

歩行能力          →         gait ability

歩行は”Walk”じゃなく”gait”です。

専門用語を使うとすると英語ではこんな感じで全然違う単語に変わることもあります。

これはご自身で調べたり、色んな英語文献を調べていく過程で身についていくので、最初はGogle翻訳などで調べながら探していきましょう。

PubMedの検索式にキーワードを入れて調べよう!

では、いよいよPubMedの検索式に先程調べたワードを入れていきましょう!

こんな感じ!

これで検索をかけるとこのような結果になりました。

ん~、調べたい内容に近そうなものはなさそうですね。。。

では、hemiplegiaを抜いて再度検索をかけてみましょう!

そうすると。。。

お!

今度は全部のワードにヒットはしていないものの一番上に”脳卒中患者に対するFESの有効性”というタイトルでシステマティックレビューがヒットしていますね。

「じゃあ、まずはこの文献を読んで自分が調べたい内容に近いものがあるか探してみよう!」

といった具合で批判的な吟味に進んでいくというわけです。

きれいにヒットする題材を選べなくてすみません…笑

絞り込みをしたいときは便利な機能「Limits」を使おう!

  • 自分が思いついたワードではヒット数が多すぎる!
  • 1次情報だけ調べたい!
  • メタアナリシスだけを調べたい!

このような人は画面左脇にあるこの機能を使ってみましょう!

Article types(記事の種類)

ケースレポートをはじめ、システマティックレビューやメタアナリシスなどを指定して絞ることができます

自分でカスタマイズできるのも嬉しいですね!

Text availability(テキストの入手可能性)

論文をどのような形で入手できるかを選べます。

アブストラクトのみか、全文、全文無料が指定できます!

Publication dates(発行日)

論文が発表された日です。できるだけ最近の論文をみたい!というときに役立ちます

Species(種)

人間かそれ以外の種を選べます。

この4つの項目を駆使すれば、かなり効率よく絞り込めます!

特に、Text availabilityはようやく自分の調べたい内容にマッチしそうなタイトル見つけたのに、アブストラクトだけかよ!!

という自分の労力と時間がただの徒労に終わることを未然に防いでくれる

とてもありがたい機能です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

これでPubMedを使用した文献の探し方編はおしまいです。

コクランや医中誌での探し方はいつぞやの機会にしようとは思いますが、自分で調べたい内容をPICOで定式化できれば、そう難しくはないかと思います。

次回はいよいよ、批判的吟味をどのようにやっていけば良いのかについてまとめていきます!

またみていただけたら嬉しいです!

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