【認定理学療法士は取得するべき!?】認定理学療法士試験を受ける5つのメリット!!取得手順についても解説!

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はじめに【認定理学療法士とは?】

おばんです!!Yu-daiです!

自分自身の知識の研鑽や日々のアップデートを目的に
新人セラピストや学生向けに
”脳卒中”や”急性期におけるリスク管理”などを中心とした
知識の発信をさせていただいています!!

知識発信はBlogが主ですが、TwitterやInstagramもやっています!!

https://twitter.com/yu_daidai_0126/status/1226286867542228992

今回は、”認定理学療法士”についての記事になります!!
僕は、2021年現在認定理学療法士(脳卒中)の資格を取得しようと考えていますが…

このことを職場の同期に話すとよくこんな言葉が返ってきます!

同期の理学療法士

そんな資格取ったって、給料も上がらないし意味ないよね!俺だったらとらないな〜

はい、この記事を読んでいただいている皆さんも同じようなことを言われて不安に感じている人もいるかも知れません

この記事で少しでも皆さんの不安を払拭し、
認定理学療法士取得に向けた一歩を踏み出せるような内容にしていこうと思います!!

最後まで付き合っていただけたら嬉しいです!
すぐに取得するメリットを知りたい方はこちらをクリックしていただければ自動的にスクロールされます

まずは、簡単に”認定理学療法士”についておさらいです!!

認定理学療法士とは?

✔︎日本理学療法士協会が認定している資格制度
✔︎理学療法士の専門性をより高めていくことを目的とした資格
✔︎2010年から開始された

現在、認定理学療法士には以下の分野があります!
※新認定理学療法士制度での分野も記載しておきます

既存分野新規分野
脳卒中・脊髄障害・神経筋障害精神・認知症・パーキンソン
運動器・徒手理学療法・切断・ スポーツ理学療法靭帯損傷・リウマチ・関節痛
循環・呼吸・代謝閉塞性動脈硬化症・肥満・腎不全・排尿排泄・妊産婦
発達障害新生児・脳性麻痺・精神運動発達遅滞・知的障害
物理療法・補装具・疼痛管理福祉用具・社会福祉
褥瘡・創傷ケアがん・リンパ浮腫・生活習慣病
咀嚼摂食嚥下・サルコペニアフレイル
ICU・急性期・回復期・訪問・通所・障害者施設・放課後デイ
介護予防・健康増進参加・地域理学療法国際保健・環境災害保健
臨床教育・学校教育・管理運営医療安全・ケアマネジメント・障害相談・サービス管理責任者
ウィメンズメンズヘルス・緩和ケア・プライマリケア・障がい者スポーツ
公益社団法人日本理学療法士協会 認定・専門理学療法士制度より引用

日本理学療法士協会は、この認定理学療法士の取得を積極的に推奨していますが
現在はどれくらいの方が取得しているんでしょうか?

総会員数:129,396名
認定理学療法士取得者数(延べ人数):11,745名
認定理学療法士取得者数(実数):10,271名

※2020年10月1日データ

公益社団法人日本理学療法士協会 認定理学療法の取得状況

延べ人数は、資格を複数取得している人もカウントされているので
実数の方を参考にしましょう!

Yu-dai

現状では、約7%の人しか取得していない状況なんだね!

この数値を見ただけで、
認定理学療法取得済みの療法士の
”希少性”は高いように感じますが
取得した際のメリットにはどんなものがあるんでしょうか?

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認定理学療法士を取得するメリットとは?

まずは、結論からお伝えしておきましょう!!
認定理学療法士を取得するべきメリットは以下の通り!

認定理学療法士を取得するメリット
  • 勉強意欲(やる気)の向上
  • 新たな知識の取得及びBrush up
  • 評価技術・思考能力の向上
  • 転職時に役立つ可能性がある
  • 協会・県士会主催の勉強会の講師になれる
  • 協会・県士会主催の学会で座長や演者・査読者になれる

ここからは、これらについて少し解説していきますがその前に…
実際の生の声というものも聞いておきましょう!!

Twitterでの声を紹介していきますね!

https://twitter.com/oshiroakito/status/1422413428765855750?s=20

はい!こんな感じになりました!!
これらの声も参考にしながらまとめていきますね〜

認定PTを取得するメリット①【自己学習へのモチベーションUP】

僕自身も症例報告作成時から感じていたことですが
やはり資格取得という目的があることで自己学習意欲は上がったように感じます!!

就職してすぐの新人時代は、
覚えるべき知識が多くありましたしやる気にも溢れていたので自己学習にも取り組みやすい状況でしたが
経験年数と共に徐々に減退していった記憶があります

中堅理学療法士

最近自己学習をするモチベーションが保てないけど新人もどんどん入ってきて少し焦る気持ちもあるんだよなぁ

新人に負けない!!というのも立派なモチベーションですが
一定の基準が存在しない曖昧な目標では

モチベーションを高めるという効果も低下してしまいます!
長続きもしないですよね?

明確な目標を定められず、焦り始めた方には良いきっかけになるのでは?
そう考えています!!

認定PTを取得するメリット②【評価技術や知識、統合・解釈などの能力が向上する】

こちらのメリットも実体験に基づいて書かせていただいています!!

症例報告では、以下の審査項目で評価されます!
今回は、僕が受験する脳卒中領域における審査項目を紹介します

1.事例・症例の疾患もしくは状況課題が申請認定領域としてが適切に選択されているか
2.開始時所見(病歴等を含む)が的確かつ明確に述べられているか
3.経過(問題分析等を含む)が的確かつ明確に述べられているか
4.終了時(報告時)所見が客観的かつ的確であり、明確に述べられているか
5.考察において論理的であり明確に述べられているか

日本理学療法士協会 生涯学習課「症例報告」審査指標および評価点数基準

つまり、僕が言いたいことはこういうことです!!

症例に対し適切で”客観的な指標”を用いる必要がある

5項目のうち3つの項目でこれが当てはまります!

つまり、この場合
脳卒中の各症状に適した”評価スケール”を使用し、その結果を用いながら症例報告を作成していく必要があります!!

症例報告を書く以上できるだけ完成度の高いものを作りたいですよね?
資格のために症例報告を作成することで今まで使用してこなかった評価・指標を用いるきっかけになります!!

Yu-dai

僕も症例報告のために高次脳機能とかも含めて本当に色々な評価を調べて実際に使用したよ!!
その後は、ハードルが下がって臨床でもよく使う評価が増えました!

様々な評価を用いることで、
症例の統合・解釈の難易度は上がりますが、症例報告を通じて経験を積むことで次第に慣れてきます!!

認定PTを取得するメリット③【職場外での活躍の場が広がる可能性がある】

先ほど皆さんにお見せしたTwitterでの生の声にも言われていましたよね!!

ここからは、僕もまだ実際に経験できていないので具体的な話はできません

が!!筆者の身近な方々から聞いた話を少しだけ紹介させていただきますね!

上司A

協会主催の講習会の講師の依頼がくるようになったよ

上司B

学会の演題査読者や座長の依頼がくるようになったよ

上司C

〇〇理学療法学会主催の講演会で講師を依頼されるようになった

上司D

認定PTの症例報告のレビュアーを依頼されたよ

このように、職場外での活躍の場が広がる可能性がありそうです!!
もちろん、日頃から研究活動などでそれなりの実績を残していく必要がありそうですが少なくとも自分の世界を広げていくためのきっかけ作りにはなりそうですよね!

現在、活躍されている著名な先生方は少しずつ実績を積み上げて現在の地位を築いたのだと思います!!

  • いつか自分の研究を大勢の人の目の前で発表したい!
  • 自分が執筆した書籍を出したい!
  • 職場外で多くの活躍の場が欲しい!

こんなビジョンを持っている方には、
今からこの資格を取得しておくことをオススメしたいです!!

認定PTを取得するメリット④【転職時のアピール材料になる可能性がある】

最後はこちら!!

転職時のアピール材料になる可能性がある

つまり、自身のキャリアアップの足がかりになる可能性があるんですね!

転職時にアピールできる資格は他にもたくさんあります!
例えば…

  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 心臓リハビリテーション指導士
  • 介護予防推進リーダー
  • 地域包括ケア推進リーダーなど

呼吸療法認定士などはかなりメジャーな資格になりつつありますが、メジャーな資格故に”認定理学療法士”には希少性というアドバンテージがあります!!

例えば、3学会合同呼吸療法認定士は2021年現在で…

理学療法士の認定者数は15,158名

公益社団法人 医療機器センターホームページ
Yu-dai

呼吸療法認定士の方が資格取得数が多そうだね!!

呼吸療法認定士も割合としてはまだまだ少ないと思いますが、
認定理学療法士はさらに取得人数が少ない為
、その希少性は高いと考えられます!!

認定理学療法士を取得しておくことで
他受験者との差別化は確実に図れていると思います!

現に、呼吸療法認定士の資格手当てよりも認定理学療法士の資格手当ての方が高い職場もあるようです!!

一例として、”株式会社ラクセム”という訪問リハビリを経営している会社の求人をリンクで貼っておきますので興味があったら確認してみてください!!

「給料アップやキャリアアップにつながらないから取らない!!」

こういう理由で認定理学療法士を取得しない方もいるようですが
徐々に病院や企業にも浸透してきているようです!

長い目で見れば…

認定理学療法士取得=キャリアアップ

こうなる可能性が高いと僕は思います!!

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認定理学療法士になるには?【申請〜受験手順を紹介!】

新人理学療法士

僕もちょっと認定理学療法士を取得してみようかな…

この記事を見てそう思っていただけたら嬉しいです!

ここからはそう思っていただけた方向けの内容です!
認定理学療法士になるための手順について簡単にまとめていきます!!

これで最後になるので最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!

認定PT試験への申請条件

まずは受験資格についてですね!!

1 新人教育プログラムを修了し、専門分野登録後 2 年経過していること。
(2019 年度=2020 年 3 月 31 日までに登録が完了していること。)

2 協会指定研修を受講済であること。
(2016 年 4 月以降〜2021 年 10 月末までに受講済)

3 認定必須研修会を受講済であること。
(2016 年 4 月以降〜2021 年 10 月末までに受講済)

4 各領域の履修要件に即したポイント 100 ポイントを取得していること。

5 症例報告 10 症例(基礎領域においてはレビューレポート)が提出できること。

日本理学療法士協会 認定理学療法士(新規)取得要項より引用

これは2021年度用のものです!

2022年度から新生涯学習制度がスタートするので、それ以降の取得要項はこの限りではありません!

認定理学療法士のポイント取得についての詳細は、
日本理学療法士協会の「認定理学療法⼠(新規申請用)ポイント取得マニュアル」で確認してみましょう!!

Yu-dai

領域ごとの取得基準が違う場合もあるからしっかり確認しておこう!

認定PT取得までの流れ

認定理学療法士取得までの手順
日本理学療法士協会 認定理学療法士(新規)取得要項より

取得までの流れについて説明します!!
一通りの流れについては上の図を参考にしてください!!

1つ1つ説明していきますね!

  1. 新人教育プログラムを修了する(20P)
    新入会員全員対象のプログラムです。現行制度では最短1年で修了可能です
  2. 専門分野の登録をする(2年)
    専門分野を登録してから2年間経過していることが条件になります
  3. 協会指定研修・認定必須研修会を受講する
    協会指定・認定必須研修会を受験しポイントを取得します
    →この研修会の内容がそのまま試験範囲になります
  4. 各領域の履修要件に即した100ポイントの取得
    専門分野ごとに決められた講習会や学会に参加して取得していきましょう!
    分野ごとにポイントの区分が規定されているので確認しておきましょう!!
  5. 症例報告10症例を作成する
    例年6月1日〜7月30日に提出します!1症例につき1000文字~1200文字程度が目安です
  6. ポイント申請書類・提出書類を作成する
    11月中に規定の書類に記載し提出します!
  7. 認定試験
    2021年度は12月25日が試験日です
  8. 合否発表

ちなみに、
申請料は1領域につき 7,560 円(書類審査料、認定試験受験料含む)です!
先ほど紹介した症例報告書を含め以下の書類を提出することで受験が許可されます!!

  • 申請書
  • 誓約書
  • ポイントを証明する書類のコピー(必要な方のみ)

これらの書類に不備があった瞬間に不合格になるためしっかり確認しましょう!!

2021年度までの申請手順については以上になります!!
2022年度以降については制度適用後に再度別記事にしていこうと考えています

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました!!
最後にまた認定理学療法士を取得するメリットをまとめますね!

認定理学療法士を取得するメリット
  • 勉強意欲(やる気)の向上
  • 新たな知識の取得及びBrush up
  • 評価技術・思考能力の向上
  • 転職時に役立つ可能性がある
  • 協会・県士会主催の勉強会の講師になれる
  • 協会・県士会主催の学会で座長や演者・査読者になれる

認定理学療法士を取得すれば、
”取得”という結果だけでなく”取得までの過程”までもが今後の自分の糧になることは間違いありません!

確かに現状で目に見える恩恵がないのも事実ですが、
今後徐々に待遇面が充実してくる可能性が高いと考えられます。

上のメリットを見ていただくと分かるように、
取得自体がキャリアアップではなく、資格取得後に得られるチャンスをモノにして実績を積んでいくことが本当のキャリアアップになっていくのではないでしょうか?

少しでも認定理学療法士に興味がもてた人は僕と一緒に資格取得に向けて頑張ってみませんか?このブログでは、今後認定試験についての情報も発信していく予定なのでぜひそちらの記事も見ていってください!!

この記事が少しでも皆さんの臨床や学習に貢献できたら嬉しいです!

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