- 若手の看護師やコメディカル
- 血液・生化学検査の結果も踏まえてリスク管理を想定しなきゃいけない人
- 単純に用語が分からない人
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Contents
はじめに
今回は、血液検査について
その中でも脳梗塞のリスク管理においては必須の情報の一つであるAPTTとPTーINRについて!
この2つのワード、医療職として働いているとよく見かける略称ですがうっかり忘れちゃったりしませんか?
正式名称は?何のための指標か??などをパッと見返せるように!!
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APTTについて
正式名称
活性化部分トロンボプラスチン時間
(Activated partial thromboplastin time)
何のための指標?
- 抗凝固療法のコントロール
ヘパリンの調整のため
皆さん、知ってると思います。ヘパリン !
一般的に抗凝固薬と言われてますね
このヘパリン が凝固因子に対して作用してAPTTを延長させます。
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)の把握
敗血症や癌によって凝固活性化がおきた結果、凝固因子や血小板が使い果たされます - ビタミンK欠乏症の程度を把握する
これはそのままですね!
その他にも凝固因子の欠乏などが原因で挙げられるようです
正常値は?
凝固するまでの時間が30〜40±5秒以内
抗凝固療法の目安
PT−INRについて
正式名称
国際標準比または国際標準化比のトロンビン時間
何のための指標?
基本的にAPTTと同様、DICやビタミンK欠乏症、凝固因子系の欠乏により同様の反応を示します
それに加えて
ワーファリン(経口抗凝固薬)による抗凝固療法のコントロール
に用いられることが一般的です
ヘパリン とは違い、抗凝固の効果がでるまでは1週間ほどかかります
正常値は?
1.0
抗凝固療法の目安
70歳未満:2.0〜3.0
70歳以上or出血リスク高:1.6〜2.6
まとめ(治療薬に合わせた検査項目をみよう)
今日はAPTTとPT-INRの違いについてまとめてみました
どちらも疾患による反応については同様でしたが、抗凝固療法で使用している薬品によってAPTT、PTーINRのどちらかをみるか選択しないといけないようですね。
僕も1年目の時には、どっちがどっちだ?と忘れたりしていたので何度も見返してしっかり記憶しましょう!