肺塞栓や脳梗塞のリスクが!?【トルソー症候群とは?】

はじめに

こんばんわ、ゆうだいです。

今日は仕事中名前がなかなか出てこずにもやもやしたためトルソー症候群について説明しようと思います。笑

英語で書くと“Trousseau”と書くそうです。名前の由来はこの疾患を発見した医師の名前だとか。。。

名前だけだとどんな疾患か想像できないと思いますが、皆さんはトルソー症候群ってなんですか?と聞かれてすぐ答えられますか??

トルソー症候群とは?

答えは

トルーソー(Trouseau)症候群は悪性腫瘍に伴う血液凝固亢進により脳卒中を生じる病態である。

内山 真一郎:トルーソー症候群より引用

分かりやすく説明すると

トルソー症候群とは、癌の合併症として生じた血栓が脳へ移動し塞栓することで引き起こされる脳梗塞です。

どうして血栓ができるの?

まずなぜ癌によって血栓ができるかですが、

癌(腺癌が多いと言われています)は私達の組織に浸潤したり転移していく中でムチンやサイトカインといった成分を生み出すのですが、血栓はこれらの成分が血管壁を傷つけ血栓を形成したり、血液凝固能が亢進することで生じます。

脳梗塞となるには

心房内に血栓が形成されそこから脳梗塞に至る場合もありますが、下肢にできた深部静脈血栓が千切れて心臓へ移動した後に心臓内に先天的に卵円孔や心房中隔欠損があった場合にもその穴から左心室血栓が入り込み脳梗塞に至ります。

どんなときに脳梗塞を疑えば良いの?

臨床現場ではそれがまだ確定診断されていない状態やカルテに記載されずにリハビリの処方が出されることが少なくありません。

その際、私たちはまずカルテでどこをみてトルソー症候群を疑えばいいのでしょう。

MRIなどで脳梗塞巣が血管領域を越えて散在している。

②心電図上不整脈や胸部レントゲン上心拡大もない。

③血液検査でDダイマーが上昇している。(ADLが自立しているのにも関わらず)

僕はこの3つの点に気をつけています。

入院直後だと病院にもよりますが、検査は上記のものくらいしか撮られていないことが多いはずです。

もちろん医師も疑っていると思いますので検査の予約に心エコーや静脈エコー、腹部エコーなどの検査が予約されていたり、腫瘍マーカーと言われる癌特有の成分が産出されていないか血液検査に項目を追加しているかもしれません。

そういった検査の追加項目などで医師が何を疑っているのか推測することも可能です。

 リスク管理は?

最後に介入時のリスク管理ですが。。。

まずは上記にも書いていますが、エコー検査で血栓が心房内や血管内に残っていないかを確認しましょう。

血栓が残っている状態では離床した時などの拍子に血栓がとび、さらに神経症状を悪化させたり肺塞栓症を引き起こす可能性があります。

ただ血栓にもエコー検査上の性状や輝度によって千切れるリスクは変わってくるはずですのでそこはレポートや医師のカルテを確認しておく必要があります。

あとは血栓の位置や抗凝固薬が使用されているのかなどの薬剤情報も確認し、最後は医師に安静度を確認しましょう。

トルソー症候群がその背後に悪性腫瘍が隠れている場合が高いので一般的に予後は不良とされます。

その癌の種類やステージによって介入中のリスク管理や目標は変わってくると思いますので、その点も調べた上で介入していったほうがいいと思います。

今回はトルソー症候群について学びました。これでもうど忘れすることはありませんね笑

お付き合いいただきありがとうございました!

勉強になった方はシェアしてくれたら嬉しいです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です